レトロスペクティブ
MEMORIES
日本
1995
スケジュール/チケット
作品紹介
総監督:大友克洋 『彼女の想いで』 脚本・美術設定・レイアウト:今 敏
「彼女の想いで…」2092年の宇宙空間。ハインツとミゲル、イワノフ、青島の四人は、宇宙に浮遊する難破船などのゴミを回収する業者だった。ある日、彼らは宇宙の墓場と呼ばれるサルガッソー宙域から『マダム・バタフライ』のオペラと共にSOS信号をキャッチ。早速救助へ向かうとそこには宇宙船が浮遊していた。潜入したハインツとミゲルが発見したのは、21世紀初頭の天才的ソプラノ歌手エヴァの遺品の数々だったのだが―。
「最臭兵器」甲府にある西橋製薬に勤める田中信男は、風邪で体調を崩し、同僚に勧められた新薬サンプルを服用。しかしそれは政府が極秘に開発中の、服用した人間から発生されるガスによって周囲の人間を一瞬にして意識不明にしてしまうという細菌戦用兵器だった。兵器と化した田中に対し、政府は田中を抹殺せよとの決断を下すのだが―。
「大砲の街」その少年が住んでいるのは、無数の大砲で重装備した移動都市。現在、敵国との戦争の真っ最中。少年は学校で砲撃の勉強に勤しみ、父は17番砲台の装填手として働き、母は砲弾製造工場にパートに出ている。今日もいつもと変わらぬ戦火の一日が始まり、やがて暮れていく。そんな日々を繰り返す少年は、将来、花形職種の砲撃手になりたいと夢に描くのだった。
©1995 マッシュルーム/メモリーズ製作委員会