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Exhibition エキシビション

NIAFF 新潟大学関連企画 TV アニメの透視模型( パースペクティブ)

NIAFF Niigata University related project Perspective model of TV animation

スケジュール
Schedule

入場無料 Free

3.17(Fri)/18(Sat)/21(Tue)/22(Wed):12:00-19:00
3.19(Sun):10:30-16:30
3.20(Mon):休館 close

新潟大学駅南キャンパス ときめいと/Niigata University TOKIMATE

NIAFF 新潟大学関連企画 TV アニメの透視模型( パースペクティブ)

アニメのキャラクターが動くには様々な素材が必要です。絵コンテ、原画、セル画…。アニメ制作過程から生み出される「アニメ中間素材」のなかでも、原画はとくに重要です。本展は、奇跡的にその 90 パーセントが現存する『夢戦士ウイングマン』(1984−85)第 12 話の原画に光を当て、映像作家・五島一浩氏のインスタレーションとともに、アニメの仕組みを透視してみましょう。

A variety of materials are needed for animated characters to move. Storyboards, original drawings, animation cels... Among the "animation materials" produced during the production process, the original drawings are particularly important. This exhibition shines a light on the original drawings of episode 12 of Dream Fighter Wingman (1984-85), 90% of which miraculously still exist. Together with filmmaker Kazuhiro Gotoh's installation, the exhibition offers a perspective on the mechanics of animation.

アニメ中間素材

アニメ制作の過程から多種多様な素材(脚本、絵コンテ、原画、セル画、各種設定、アフレコ台本など)が生まれます。私たちはこれらの素材をアニメ中間素材と呼びます。しかし残念なことに、アニメ制作の過程の詳細を示すアニメ中間素材の多くは、作品が完成されると廃棄されてきました。本展は、奇跡的にその90パーセントが現存する『夢戦士ウイングマン』(東映動画、1984〜85年に放送)第12話の原画にスポットライトを当て、アニメ中間素材に秘められた創造性を呼び出します。

渡部コレクション

「渡部コレクション」は日本のアニメが飛躍的に発展した1970年代半ばから、国際的な評価を得た90年代半ばにアニメ制作現場で活躍された渡部英雄氏が保管してきたアニメ中間素材の資料体です。それはセル時代のアニメ制作現場の息づかいを示す歴史的資料であり、その価値はデジタルによるアニメ制作へと移行している現在ではますます貴重なものになっています。

五島一浩「Peel-Apart TV Anime」

五島一浩 氏はアルスエレクトロニカ 2014、第18回文化庁メディア芸術祭で受賞するなど国際的に高い評価を受ける映像作家です。1999年よりフリーランスの映像作家として活動し、映画・映像原理の再考をテーマに作品を制作しています。本展出展作、メディア・インスタレーション「Peel-Apart TV Anime」では、完成映像に隠された、アニメ本来のメカニズムの面白さを来場者に体験させることを目指しています。

アニメ・アーカイブ研究チーム

2016年4月に渡部氏より「渡部コレクション」の管理と保全を一任されることから発足した同研究チームは、アニメ中間素材の一点一点に記された書き込みや指示を漏らさずにデジタルアーカイブ化を行ってきました。「渡部コレクション」等のアニメ中間素材の効率のよい検索と閲覧を可能にするために、データベースを構築し、劣化の激しいセル画の保存方法の開発を進め、アニメ文化の次世代への継承を目指しています。

新潟大学 アジア連携研究センター アニメ・アーカイブ研究チーム